大天井岳(1,439m) |
過去の山行記録 | 2001.06.12 |
2006年12月3日(日) 大峰山脈の北端にある尖峰、大天井岳(おおてんじょうだけ)1,439mに登った。 大天井岳は吉野から山上ガ岳へ向かう途中にある。 天川村洞川(てんかわむらどろがわ)から五番関まで林道が通っており、車を利用すれば短時間で登れる。 この林道も降雪時期には通行止めとなるようだ。 今回も通行止めのゲートがあったが積雪がないので通行止めの標識を横にずらしてトンネルまで進んだ。 |
【ルート】 五番関トンネル入口 〜 五番関 〜 大天井岳 〜 五番関 〜五番関トンネル入口 |
【修験の山 大峰山と役行者】 現在、われわれが大峯山と呼んでいるのは地形図上の山上ケ岳(1,719m)のことで、大峯山という独立峰は存在しない。 古くは山上ケ岳を含めて金峯山(きんぷせん)あるいは金嶽(かねのみたけ)と呼ばれ、今はそれから南へ続く紀伊半島の脊梁を形づくる山並みを大峯山脈と称している。 そもそもこの山を開いたのは修験道の祖、「役小角(えんのおづぬ)」または「役行者(えんのぎょうじゃ)」だとされている。 役行者は今の奈良県御所市茅原、あるいは大和高田市奥田に生まれともいわれ定かではない。いずれにしろ金剛・葛城山麓に生をうけたと伝えられ、このあたりには役行者にまつわる宗教的伝承が広く分布している。 大峯奥駈け。 それは修験者(山伏)の元祖である役行者の足跡を慕い、吉野から熊野にかけて紀伊山地200キロにも及ぶ深山幽谷を歩き抜く修行を指し、往古より修験道最高の修行とされている。 登山と山伏修行。 山々、谷々にこだまして響き渡る「懺悔懺悔、六根清浄(サーンゲサンゲ、ローコンショウジョウ)」の掛け念仏。 峻険な登り道にかかると必ず奉行さんから掛け念仏の大合唱が始まる。一心不乱に声を出し身体を前へ。 身も心も知らず知らずの内に掛け念仏と同化していく・・・・ 「懺悔」とは正に神仏に降れ伏す世界。汗、脂が身体中から流れ出ると同時に六根(眼・耳・鼻・舌・身・意の六つ)がきれいに浄化されていく、そういう思いを体験できる。 |