国宝 松本城 (2010.09.17



  

松本城は、姫路城、彦根城、犬山城とともに四つの国宝城郭のひとつです。

現在は天守群などの建物が現存し、城跡は国の史跡に指定されている。

市民からは別名烏城(からすじょう)とも呼ばれている。



創始

松本城は、戦国時代の永正年間に造られた深志城が始まりです。
世の中が乱れてくると、信濃府中といわれた松本平中心の井川に館を構えていた信濃の守護・小笠原氏は館を東山麓の林に移します。
その家臣らは林城を取り囲むように、支城を構え守りを固めました。
深志城もこの頃、林城の前面を固めるために造られました。
その後、甲斐の武田信玄が小笠原長時を追い、この地を占領し信濃支配の拠点としました。
その後、天正10年(1582)に小笠原貞慶が、本能寺の変による動乱の虚に乗じて深志城を回復し、名を松本城と改めたのです。



天守の築造

豊臣秀吉は、天正18年(1590)に小田原城に北条氏直を下し天下を統一すると、徳川家康を関東に移封しました。
このとき松本城主小笠原秀政が家康に従い下総へ移ると、石川数正・康長父子が代わって入り、城と城下町の整備を進め、近世城郭としての松本城の基礎を固めました。
天守の築造年代は文禄2年から3年(1593〜4)と考えられています。








国宝 松本城









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