聖岳(3,013m)



  

2008年8月1日(金)〜5日(火) 南アルプスの椹島〜荒川三山〜赤石岳〜聖岳〜椹島と縦走した。

8/3(日)は荒川小屋より赤石岳を登り百間洞山の家に小屋泊した。

ここで送迎バスに乗る際に買ったチケットを提示して領収書を貰った。

山小屋の夕食は揚げたばかりのトンカツでとても美味しかった。

小屋を営業しているスタッフも3人しかいないため、食堂の交代も小人数の入換制でした。

8/4(月)は聖岳を登頂して聖平小屋までの9時間程のロングコースの予定です。

早立ちする予定で就寝前に準備を完了し19時頃には熟睡でした。

夜中に一度目覚め、小屋の外に出てみたら空一面の星には感動でした。





コース  

(1日):椹島〜小石下〜蕨段〜駒鳥池〜千枚小屋

(2日):千枚小屋〜千枚岳〜悪沢岳(東岳)〜中岳避難小屋〜荒川中岳〜荒川前岳〜荒川小屋

(3日):荒川小屋〜大聖寺平〜ダマシ平〜小赤石岳の肩〜小赤石岳〜赤石岳〜百間平〜百間洞山の家 

(4日):百間洞山の家〜中盛丸山〜小兎岳〜兎岳〜聖岳〜小聖岳〜聖平小屋

(5日):聖平小屋〜聖沢吊橋〜聖沢登山口〜椹島

      







4日目



 5:10 百間洞山の家を出発。

朝食は4:30から順番に交代にとります。
今日は距離が長いので早めに出発しました。
小屋からダケカンバの中の急登を50分程登ると下降点に到着。
正面は中盛丸山です。

 







6:30 中盛丸山

山頂には何の標識もありません。
振り返ると大沢岳(2,819m)です。









中盛丸山より足場の悪い急坂を下ります、前方には小兎岳です。

7:20(右上の写真)小兎岳の山頂(2,738m)

山頂より前方が兎岳、正面には聖岳の全貌です。











兎岳に向かって歩きます。

山頂直下は石ころだらけの急登でした。









8:05 兎岳(2,818m)

山頂はガスがかかり真っ白で強風でした。









兎岳より兎岳避難小屋(荒廃)を過ぎて岩場の急坂を下り聖兎のコルで大休止。

疲れと暑さでクタクタです。

左の写真が聖岳、右は赤石岳。

ここから山頂までが遠かった・・・








聖岳への急坂を登ったところで見かけた親子の雷鳥。

暫く眺めながら小休止。
ガレ場を過ぎた
2,796m付近かな?








10:25 聖岳山頂(3,013m)

ガスの中山頂の標識が見えた時はホッとしました。
山頂はガスの中、しかも風が強くとても寒いです。

風の来ない南側斜面で百間洞山の家の弁当(天むす弁当)を食べました。
天むす3個は美味しかったけど、おにぎり3個は少しご飯が硬かったかな。
弁当を食べて暫く待ったが天候は回復しそうにないので下山です。










聖岳直下より山頂の眺め

少し青空が覗いてきました。まぁいつもこんな調子です。
もう少し山頂で辛抱していたら・・・・・








11:52 小聖岳

展望はなし、風があったので暫く休憩しました。









12:40 薊畑

聖光小屋のある便ケ島との分岐です。
登山道の横には木の椅子が整備されており、

椅子に座り、上河内岳、茶臼岳を眺めながら大休憩をしました。













聖平小屋に向かう途中のお花畑
(上)イブキトラノオ、 (下)マルバダケブキ




イブキトラノオ

イブキトラノオ

マルバダケブキ

マルバダケブキ









13:30 県営聖平小屋

小屋でテントの受付を済ませて、
500ml900円の缶ビールを飲んで時間を潰した。

トイレは小屋から少し離れているが比較的綺麗な水洗トイレでした。

夜中には強い雨も降りテントサイトの水捌けが心配になったけど爆睡でした(^-^)















5日目




6:00 聖平小屋

今日は下山のみ。
雨が心配でしたが、朝から曇り空です。
沢沿いの下山道ですが所々に木の吊橋です。

この橋の手前で沢から登山道に
大きなカモシカの雄が飛び出してきてビックリでした。








7:55 乗越(2,011m)

聖沢が眺められます。









9:00 聖沢吊橋

登山口まであと1時間30分程です。
ここからは歩きやすい登山道でした。








10:20 聖沢登山口

無事に下山しました。
ここから椹島まで林道を歩いて戻ります。

送迎バスが通れば乗せて貰えるそうです。
結局バスは来なくて、椹島まで45分ほど歩きました。









11:05 椹島

帰りの送迎バスの予約をすると13時前に臨時バスを出すとのこと。

さっそく椹島ロッジで
中ジョッキビールと山菜うどん、旨かったぁ〜









送迎バスが出発するまで椹島を散策です。
「南アルプス籏史朗写真館」(中右)
バス乗場と広いテン場。










椹島から満員の送迎バスに揺られ駐車場まで戻った後は、寸又峡温泉に向かった。

寸又峡温泉の光山荘で疲れた汗を流した。

温泉は源泉掛け流し、少し温めの肌がツルツルする温泉でした。

帰りは来た時と同じルートで大阪まで帰りました。

南アルプスの素晴らしさを満喫した山登りでした。











<山のコラム>

聖岳の山容はどっしりとし周囲の山々よりひときわ大きく、人を寄せ付けない程の貫禄が漂う。

聖岳という珍しい山名も、聖沢の曲がり方が人の肘の曲がりに似ているところから付けられたという伝聞もあるが、日本アルプス3000m峰として最南の僻遠の地にあり、入山にあたっては技術よりも体力が必要な山であることからもきているのだろうか。

確かに、聖岳は決して親しみやすい山ではないが、苦労の末に聖岳の広大な頂上に立てば南アルプス南部の壮大な展望が目前に広がる。







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